【ムショ医 〜女子刑務所のカルテ〜】女子刑務所はやはり女の世界だった

これは”ムショ医”といっても男が集まるような刑務所の医者ではない。

女性の囚人、いわゆる”女囚”が収容されている女子刑務所に務める医者の話だ。

主人公の粂川晶が女子刑務所の非常勤医となり、凄まじい非日常を味わうことになる。

 

それはもう赴任した初日からトラブル発生で、受刑者同士がはさみを持って喧嘩。

怪我をした受刑者は注射痕だらけのシャブ中。喧嘩のきっかけは、昼食の小倉小豆が多かった、少なかった、といったくだらない内容である。

そんなことが日常茶飯事の女子刑務所は、男子刑務所にない女性同士ならではのトラブルが多く、目を見張るものがある。

女性特有かもしれないが、ヒステリックになって暴れ回る者もいれば、集団で陰湿なイジメを行う者もいる。

そんな特殊な空間で生活をしているため、肉体的にも精神的にもダメージを受ける受刑者が多く、そういったケアを行うのもムショ医の務めなのだが、それがなかなか厄介なのだ。

また、女子刑務所には妊婦もいるし、時には獄中出産を行う者もいる。

このような特殊な受刑者が多いのが女子刑務所なのだ。

 

ただ、そこは刑務所なので、妊婦だろうとヒステリックだろうと日々刑務作業に講じている。

受刑者たちが作った物は、定期的に「矯正展」という形で販売されることになる。

矯正展では、受刑者たちが作った物だけではなく、タレントがセレモニーに来たり、催し物があったり、なかなか楽しめる。

そして、受刑者の手作りの物は、市場より安くなっており、注文も多いのだとか。

一度行ってみてはいかが?

 

なにわともあれ、男子刑務所と違って、あまり実態を知られていない女子刑務所での日常や、そこで働く医者や刑務官の独特の苦悩を知ることができた。

ただ、「ムショ医」を読んでいて思ったのだが、女性が集団で陰湿なイジメを行うのは、塀の中でも外でも変わらないのではないだろうか。

そう考えるのが何より一番恐ろしかったので、もう考えることをやめた。

 

ちなみに、『ムショ医〜女子刑務所のカルテ〜』は全5巻。

作者のクラウドファンディングにより、『ムショ医〜再診〜』がアンコール作品として出版されている。

 

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