【エリートヤンキー三郎】本当に恐いヤンキーは普通の格好をしている

1巻から読み出すと、その独特な絵に吸い込まれるだろう。

「エリートヤンキー三郎」は、全国屈指の不良校である私立徳丸学園高校に、主人公の大河内三郎が入学するところから始まる。

三郎は見た目は大人しいどこにでもいる高校生だが、その兄である長男・大河内一郎と次男・大河内二郎がとにかく極悪で、徳丸高校を仕切っていた。

そんな教師も逆らえない極道兄弟の三男として入学してきた三郎は、まさにヤンキーのエリートコースが用意されており、同級生たちは入学直後から三郎にビビりまくっていた。

ただ、実は三郎は普通に高校生活を送りたい、内気な高校生だったのだ。

 

つまり、ヤンキーと言えど、主人公自身はヤンキーでも何でもないのだ。

その家族や同級生などの周囲にいる人間が悪い連中なだった。

このような、これまでのヤンキー漫画には無かったストーリーと独特な絵が合わさって、何とも奇妙な世界観で描かれている。

徐々に三郎の変わった部分が見えてくるのだが、連載当初は三郎はごくごく普通の高校生で、その取り巻きたちが変人ばかりでおもしろい。

特に自称・三郎軍団(入学直後に三郎の同級生たちに勝手につくられた)ナンバー2の河合星矢は、見た目のインパクトもすごいが、そのゲスさは徳丸一、いや漫画史上一番かもしれない。

 

河合星矢をはじめ、三郎親衛隊の石井武、オオカミ少年の前田直也、いつの間にか「オウヨ!」としか言えなくなった福士譲など、この漫画にはまともな人物は一人として存在しない。

全員頭がぶっとんでいるのだ。

徳丸学園は全国屈指の不良高校でもあり、全国屈指のバカ学校でもあるのだ。

とにかく登場人物が全員変人という新しい形のヤンキー漫画が出来上がっており、非常に笑える作品で見事にハマってしまった。

 

この漫画から学ぶことは2つ。

徳丸学園には絶対入学してはいけないということと、大河内家には生まれてはいけないということだ。

 

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