【新ナニワ金融道R】”リターンズ”での新ナニワ金融道は、人情物語でハッピーエンドだ

もともと青木雄二本人が描いていた「ナニワ金融道」は、街金の裏側や大阪の債務者の実情を描くことに重きを置いていた。したがって、多くのストーリーは辛く生々しい現実が描かれており、バッドエンドになることもしばしばあった。

そして、青木が亡くなり、青木の意志を受け継いだスタッフたちが”青木雄二プロダクション”として「新ナニワ金融道」をスタートさせてからも、まるで青木本人が描いているかのように、ストーリー展開や表現方法も前作と遜色ないものだった。

ただ、「新ナニワ金融道R(リターンズ)」になってからは少し様相が変わってきた。

本作では、ほぼ全てがハッピーエンドとなるストーリー展開なのだ。もはや、そういう時代になってきたのだろうか。世間の需要は、暗い現実より嘘でも明るいストーリーなのだ。

 

個人的には、たとえ暗いストーリー展開になったとしても、できる限り債権者や債務者の苦悩や、資本主義における貧富の差をリアルに描いているナニワ金融道の方が好ましい。

青木雄二が神はいないという前提でゼニの本質を漫画という形で表現していたのだ。

しかし、あくまでこれは”新”ナニワ金融道であり、もともとのナニワ金融道から脱却している部分があるのは承知の上だ。

時代とともにナニワ金融道は”進化”していくのだろう。

ただ、ハッピーエンド展開が多くなったとはいえ、本作まで絵の描き方や生々しいお金の話は見事にナニワ金融道そのものであり、毎度勉強させられる。

難しい法律の話は以前より減っており、どちらかと言えば人情話に比重を置くようになったが、それでもお金に関してシビアな帝国金融の金畑社長の方針はブレていないため、本作も真の主役はやっぱり”お金”なのだ。

やはり、青木雄二氏の言うとおりこの世に神はおらず、お金はお金であり、それ以上でもそれ以下でもないのだろうか。

 

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